浄土真宗の開祖「親鸞」の
悪人正機と呼ばれる教えの有名な言葉です。
仏の目から見れば、
煩悩に翻弄され
迷いの道にいる人間すべてが
悪人とも言えます。
しかし、
自分を善人だと信じている
人間の傲慢さはどうよ?
というわけです。
自分自身のなかにある、
悪を自覚しているかどうかが
ポイントになります。
この悪というのは、
自分(エゴ)を土台にした
二元性の状態が出発点にあります。
自己否定・劣等感・罪悪感などをもって
生きにくさを抱えている人こそが、
本気で変わりたいと決意して
自分に取り組める人です。
悪人を出発点として、
自分のネガティブ信念と向き合い、
本来の自分をとり戻して
豊かな人間性を育む道が、
仏教で言う
迷いの道から悟りの道へ
と進む過程を歩むことだと私は解釈しています。
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